日本人の約2人に1人がアレルギー疾患

2019.12.27
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アレルギー疾患は年々増加

アレルギー疾患の患者は2005年では日本人の約3人に1人でしたが、2011年時点では約2人に1人の割合になっています。その中でも最も多いとされているのが、花粉症を含むアレルギー性鼻炎や喘息などの吸入性アレルギーです。花粉症に関していえば、日本人でスギ花粉に苦しんでいる人の割合は、全体人口のおよそ26.5%。つまり約4人に1人が花粉症に悩まされており、東京都ではなんと2人に1人が花粉症であるといわれています。

 

厚生労働省 健康局がん・疾病対策課による平成28年度2月「アレルギー疾患の現状等」より

 

アレルギー疾患の原因は身近に存在している・・・

アレルギー疾患増加の原因のひとつに空気の汚れがあげられます。

・国外から飛来するPM2.5や黄砂

・布団のダニやお風呂場のカビ

・建物の建材や化粧品・洗剤からの化学物質

・身体から出るフケや衣類から出る繊維クズ など

目に見えないアレルギー疾患の原因は、わたしたちの身近に多く存在しており、普段生活しているだけで、知らず知らずに体内に吸収されています。世界トップレベルの公衆衛生を誇る日本でも、空気の質には配慮が必要です。

 

アレルギー症状緩和と予防において、原因となる空気の汚れを身の周りから除去することは有効な方法の一つです。日本人の約2人に1人がアレルギー疾患といわれる時代。花粉症や喘息などの症状が既にある人はもちろん、現状アレルギー症状がない人も、掃除や換気、空気清浄機などで身の周りの空気をケアしてアレルギーを予防しましょう。

 

【文献】

*1 厚生労働省 健康局がん・疾病対策課による平成28年度2月「アレルギー疾患の現状等」

*2 東京都 平成28年度「花粉症患者実態調査報告書」