これからの未来を培うクリーンエア
CLEAN AIR FOR THE FUTURE

日本は高度経済成長期に、大気環境汚染や水質汚染などによって生じた公害を、研究者、国・自治体に よる法令、企業の努力、世論の力、などで克服をしてきました。清潔な街、安心安全な物や食品、きれい な水に囲まれ、公衆衛生のレベルは世界でもトップレベルに到達しました。
しかし、地球温暖化や生活環境の変化に伴うアレルゲンの増加、移動時間短縮による感染病原体の伝搬の危険性、 黄砂やPM2.5などの微細粒子、喫煙の主流煙及び副流煙、世界的に見ればバイオマス燃料によって生じる室内環境 汚染、など大気・室内環境には多くの課題が残されています。大気・室内環境と疾患発症の研究は 絶え間なく行われており、呼吸器系疾患のみならず循環器系疾患をはじめ全身の疾患発症と関連 していることが明らかにされています。
さらに、大気・室内環境汚染は胎児にも影響し低体重児や 肺の成長障害などの原因となり、将来、気管支喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)発生のリスクとなり ます。このような課題を真摯に捉え、日本国内は勿論のこと世界的にも大気・室内環境すなわち空気 の清浄化は極めて重要です。

私たちは呼吸により取り入れられる大気中の酸素によって生命を維持しています。生命を維持すべく 取り入れられた空気が清浄(クリーンエア)であることは必須です。森林を訪れ、胸いっぱいに空気を 吸ったとき「おいしい空気」を実感し、心と体が洗われる思いをします。私たちは、空気をさらに清浄な 空気にし、日々生活する生活環境においても森林で味わう「おいしい空気」を達成したいと考えます。 「おいしい空気」これこそが質の高いクリーンエアです。質の高いクリーンエアの訴求は、呼吸のたび に自身の健康意識を高め、また、大気・室内環境汚染によって生じる疾病予防につながります。

私たちは、医学専門家と製薬・医療機器、清掃、空調、住宅、宿泊施設、運輸、繊維、掃除機、食品・流通、 などの生活者に密着した団体・企業と協業を進め、産学一体となり集約する情報を有機的に発信し たいと思います。さらに、積極的に国・自治体へ政策や共同調査・研究を提言してまいります。この ように、産学と行政が一体となる活動を行います。
協会の目的(事業内容)
PURPOSE
この法人は、呼吸器疾病の予防に寄与することを目的とする。
この目的を果たすため疫学の知見を人々の生活に密着した現場に届け、空気を清浄に資する企業団体と協力してゆく。


健康に資する情報の提供
- 1呼吸器疾病を予防する生活改善に関する情報提供
- 2衣食住における空気環境改善情報の提供
- 3医療・疫学の専門情報をわかりやすく発信
エビデンスを活用した協業
- 4企業との商品開発
- 5政府関係省庁へ政策提言
- 6空気清浄等に関する調査研究
その他必要な事業
- 7その他目的を達成するために必要な事業
- 8教育・表彰